ファストファッションの台頭により、服を修繕するという機会は減少傾向にあるかもしれません。しかしザ・ウールマーク・カンパニーは、服は一生を通して愛すべきものだと考えています。
洋服を修繕することで、お気に入りのウールの靴下やセーターをさらに活用できるようになるだけでなく、埋め立て地の廃棄物も減ります。次の簡単な手順に従って、ウールの衣類を修繕してください。
下記から項目を選んで、修繕方法をチェックしてください
靴下の修繕方法
誰でも一足はお気に入りのウールの靴下を持っていますよね。100%ウール製の靴下の快適性、耐久性、防臭性、吸放湿性に勝る素材はありません。しかし、毎日お気に入りのウールソックスを履いていると、必然的に修繕が必要になります。ここで用いる「ダーニング」とは、靴下のかかとやつま先を最適な状態にキープすることができる簡単な縫製技術で、実はどんなニットウェアにも応用できます。この修繕方法を行う際、針と糸、テニスボールまたはダーニング・エッグと呼ばれる専用の型、そしてハサミが必要となります。
Step 1 – 靴下をテニスボールまたはダーニング・エッグの上に裏返してかぶせ(やりやすければ、靴下の内側に手を入れても結構です)、緩んだ糸を切り取ります。
Step 2 – 針に糸を通し、穴の端に沿ってランニングステッチを繰り返して縫います。
Step 3 – 穴の端まで達したらそれぞれの縫い目を徐々に近づけ、糸をゆっくりと引き寄せて穴を閉じます。
Step 4 – 結び目を作り、残った糸を切ると、新品のような靴下の完成です。
メモ:このダーニングの手法は、セーターなどのウールのニットウエアにも用いることができます。
穴や裂け目の修繕方法
流行によっては破れたジーンズもオシャレになります。しかし膝が破れていないズボンを好む場合や、お気に入りのウールシャツに穴が開いてしまった場合には、このガイドを活用してください。織物生地の破れや穴を修繕する、簡単な方法を紹介しています。針、糸、布の予備の切れ端が必要です。
Step 1 – 小さなハサミで、穴をきれいな正方形または長方形に切ります。これにより、修繕がより、簡単になります。ほつれている糸は切り取ります。
Step 2 – 服を裏返し、生地の予備の切れ端を裂け目の内側から当て、生地の目に合わせてピン止めします。見本は裂け目よりも少なくとも1㎝以上大きい必要があります。
Step 3 – 針と糸を使用して、裂け目の端にオーバーハンド・ステッチを施します。生地本体に切れ端をよりしっかり固定するため、四角に短いバックステッチを作成します。または、切れ端にジグザグの形でミシン・ステッチを施し、前のステッチに重ねてステッチの強度を高めます。
Step 4 – ほつれている糸をすべて切ると、新品のような靴下の完成です。
継ぎ目の修繕方法
もしあなたのウール衣服の継ぎ目がほつれたり、裂けたりしても心配無用です。例えばあなたのお気に入りのセーターの縫い目を修理することは、とても簡単です。この修復作業には、針と糸、アイロンとはさみが必要です。
Step 1 – 衣服を裏返し、縫い目の周りのほつれた縫い糸を結びます。裂け目の約1センチ手前で狭い返し縫いをし、裂け目の両方側に糸を通します。
Step 2 – バックステッチで糸を引っ張りながら裂け目を閉じます。重ね合わせる生地の両方に糸を通します。片方の生地に糸を縫い付け、最初の場所に戻します。(縫い目が重なるようにする)これを繰り返します。
Step 3 – 衣服の元の縫い目に沿って、縫い目を開いて平らにするか、かがり縫いで縫い目を仕上げることが可能です。裏から、針と糸を両側に通します。次に、少し斜めに軽く糸を通し、糸を引っ張りすぎないように注意しながら、縫い進めめます。修繕したい箇所を繰り返し、縫います。短い返し縫いで縫い目を固定します。アイロンで縫い目を押さえます。
Step 4 – ハサミで余分な糸をカットし、縫い目が新品のような縫い目の完成です。
ほどけた裾の直し方
裾を引っ張ってズボンやドレスを台無しにしてしまい、落胆することは誰にでもあると思います。しかし、裾の修理というのは実はとても簡単です。このガイドに従って、衣類の裾をささっと修繕してください。ここでの作業には、針と糸、アイロンとはさみが必要です。
Step 1 – 裾を裏返し、アイロンで平らに押さえます。縫い目は裂け目から少なくとも2センチのところから始めます。結び目を作るか、短いバック・ステッチを使用して糸を固定します。
Step 2 – 裾のすぐ上で、右から左に向けて布に針を挿入します。可能な限り最小のステッチで縫製します。生地の右側に表れます。糸を下にして対角線の右側に移動し、裾にステッチを作り、生地の最上層のみを突き刺し、再び針を右から左に押します。糸を引き上げて、裾の上に、前のステッチの右に約1センチの別のステッチを取ります。それを繰り返します。
Step 3 – 裂け目が閉じるまで、裾を繰り返し縫い続けます。縫うときは、糸の張りを少し緩めておきます。強く引っ張ると、破損したり、生地がしわになる可能性があります。短いバック・ステッチで作業を保護します。
Step 4 – ほつれている糸をすべて切ると、新品のような裾の完成です。
取れたボタンを縫い付ける方法
ボタンの縫い付けはコツさえ掴めば非常に簡単で、ボタンが二つ穴か四つ穴かによって、テクニックは異なります。ボタンを縫い付けるための手順ガイド以下にてご覧ください。ここでの作業には、針と糸、ボタン、はさみが必要です。
二つ穴ボタン
Step 1 – 衣服に適したボタンと糸を選んでください。針に糸を通し、糸の端に結び目を作ります。糸を二本取りにすると、より早く作業を行うことができます。.
Step 2 – ボタンをお好みの位置に置き、布地とボタンの穴に針を通し、糸を完全に引き出します。次に、針をもう一つの穴と布に通し、裏側へ糸を完全に引き出します。ボタンが動かないように所定の位置に固定することをお勧めします。ボタンがしっかりと固定されていることを確認できるまで繰り返します。
Step 3 – 最後の縫い目で、針をボタンの穴には通さずに布地だけに通します。ボタンと布地の間の糸に6回糸を巻き付けて、作成した軸を補強します。生地に針を通して裏側に出し、ボタンの下に3つか4つのステッチを作った後、糸を切ります。
Step 4 – ほつれている糸をすべて切ると、ボタンの縫い付けの完成です。
四つ穴ボタン
Step 1 – 衣服に適したボタンと糸を選んでください。針に糸を通し、糸の端に結び目を作ります。糸を二本取りにすると、より早く作業を行うことができます。
Step 2 – ボタンをお好みの位置に置き、針を布地と1つのボタン穴に通し、糸を完全に引き出します。反対側の穴と布に糸を通し、裏側に向かって糸を完全に引き出します。この二つの穴で2回繰り返してから、残りの二つの穴に切り替えます。ボタンがしっかりと固定されるまで、反対のペアと交互に縫い付けます。
Step 3 – 最後の縫い目で、針をボタンの穴には通さずに布地だけに通します。ボタンと布地の間の糸に6回糸を巻き付けて、作成した軸を補強します。生地に針を通して裏側に出し、ボタンの下に3つか4つのステッチを作った後、糸を切ります。
Step 4 – ほつれている糸をすべて切ると、ボタンの縫い付けの完成です。