ザ・ウールマーク・カンパニーは、『VOGUE JAPAN』の企画・制作協力のもと、日本のウィメンズ ファッション ブランドwrittenafterwardsのデザイナー山縣良和氏の神田のオフィスを訪れ、メリノウールへのこだわりと想いを聞いた。5名のデザイナーが登場するビデオ インタビュー シリーズの第4回。
山縣良和氏が歴史をふまえたものづくり、なつかしさを感じる素材としてのメリノウールへの想いを語った貴重なインタビュームービーはこちらから。
ファッションブランドには珍しく、神田にオフィスを構えているwrittenafterwards(リトゥンアフターワーズ)。昔から東東京に思い入れがあったとデザイナーの山縣氏は語る。東東京には昔から職人が集まり、ものづくりにおいて歴史をふまえた観点を持ちたいと考えている山縣氏にとって理想的だったという。
ルーツにこだわりを持つ山縣氏。writtenafterwardsのオフィスがあるお茶の水にも1300年前に創建された神田明神や湯島聖堂などの歴史的建造物がたくさんある。このように日常にある歴史からインスピレーションを得るだけでなく、ものづくりにおいても、歴史をふまえた観点を持ちたいと考えているという。
writtenafterwardsの2017/18秋冬コレクションでも、戦前、戦中、戦後という、和から洋に変わっていく激動の時代が表現され、山縣氏の歴史へのこだわりが見られる。ファーストルックは昨年アメリカのオバマ大統領が広島の平和記念公園を訪れ、原爆死没者慰霊碑に献花したことがインスピレーションの源となっている。他のルックは1940年代や50年代など、クチュールっぽい空気感がある形を意識している。
writtenafterwards 2017/18
2017/18秋冬コレクションでは、ウールのオーガンジーブラウスや、ブランドのキーカラーでもある赤のニットが発表された。ハイテクで都市空間に合うデザインや素材感というのはあまりぴんとこないと語る山縣氏。どこか懐かしさがあったりナチュラルなものが好きなので、人々の暮らしとなじみが深い、昔ながらのものに惹かれる。
コレクションで使われているウールのオーガンジーは山縣氏が初めて出会った素材。通常オーガンジーは化学繊維で作る場合が多いが、メリノウールを混ぜることによってクラシカルでナチュラルな雰囲気とちょっとした光沢や落ち感と共に、品も生まれるという。
ニットは2重になっている特殊な編み方だ。モヘアに太いウールを編み込み、後ろは甘く編んでいるので、着心地は軽い。昔懐かしい感じを残しつつ、大胆に仕上がっている。writtenafterwardsをノスタルジー、なつかしさを感じて貰えるようなブランドにしたいとう思いを持ち続けている山縣氏にとって、メリノウールは間違いなく大事な素材だという。今後春夏ものでも、夏に適したメリノウールの生地を積極的に使ってみたいと語ってくれた。
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