最新のOptim™紡績技術を使用し、防風性と耐雨性を持つ100%オーストラリア産メリノウールの生地が生み出された。アウターに最適な高機能で独自のメリノウール・ファブリックだ。
通気性を低下させて防風性を高めているため、着心地が向上。
水圧ヘッドを高めているため、耐水性が向上。
張りと弾力に富む手触りを持つメリノウール生地は、合成繊維製のジャケット生地に取って代わる理想的ファブリックであり、防しわ性の向上が着用性を高めている。
「詰めた」織り構造により、洗濯機で洗うことができ、イージーケア。
防風性と耐水性のあるウール
その仕組み
最新のOptim™繊維ストレッチ技術を使用し、メリノウール繊維を予張してから糸に紡ぎ、世界初となる防風性と耐水性を持つ100%メリノウール生地に織り上げる。
このメリノウール生地はOptim™の名で知られる加工過程において、延伸され、固定されていないファイン・メリノウールの糸を使って経糸緯糸を極めて高密度に織り上げる。生地に緯糸仕上げを施す際にのみ延伸を解くため、糸が収縮して織物構造が非常に引き締まり、極めて高密度の生地が生まれる。
伸縮性のあるメリノウールの繊維から作られたこの生地は、紡糸、織り、仕上げの各工程を最適化することにより、化学的処理を経ることなく(吸放湿性などのメリノウールの優れた特性を保ちながら)より高い防水性と防風性を備え、洗濯機洗濯も可能だ。
この生地が発表されると、数々の世界的ブランドが早速製品に取り入れ、ノルウェーのスポーツブランドDevoldとスウェーデンのブランドRÖJK Superwear に至っては、ドイツで開催されたスポーツとアウトドアの見本市で、名高いISPO Awardを受賞した。
Devold の Trollkyrkja ジャケットはOptim™テクノロジーを使用し、アクティブな顧客に向けた防風性と防水性のあるジャケットとなっている。同社はその後、Trollkyrkjaで断熱したメリノウールのコートを発表。重量を増やすことなく、より暖かく、吸放湿性に富んだ防風耐水コートを作るために、Optim™ 技術とDevoldのスペーサー素材を組み合わせて。
Devoldはこの製品と生地がとても気に入っています。100%ナチュラルでありながら、同時に耐水性と防風性があります。しかも、温度調節機能、吸放湿性、濡れた状態でも暖かさを保つといった、ウールの利点をすべて備えています」とDevoldで製品及びビジネス開発ディレクターを務めるヴィダル・トルヴィックは語る。「このジャケットは発売後1年経ちますが、とてもポジティブな反応をいただいており、一切化学処理をしておらず、皮膜やコーティングもない100%メリノウールであることに、お客様は驚かれます。これは合成繊維のシェルに取って代わる素晴らしい素材だと、当社は考えています。とりわけ今、マイクロプラスチックに大きな注目が集まっていますから。私達は代わりになる天然繊維を手にしており、しかもこれは生分解可能なのです」
「温度調節機能、吸放湿性、濡れた状態でも暖かさを保つといった、ウールの利点をすべて備えています」
RÖJK Superwear –創業後比較的まだ日が浅いスウェーデンのアウトドアブランドは、アウトドア・ファンのための、サステナビリティの高い革新的で機能的な製品を作ることに専心している。同社は防風性と耐水性を備えた革新的なメリノウール生地を使用したBadlandジャケットを生み出した。
「他のブランドは、リサイクルした合成繊維を使っていることを誰よりも声高に宣伝しようと競っていますし、たしかにリサイクルされていないものよりはいいかもしれませんが、どちらにしても生分解性もなければ天然素材でもありません。こういうやり方では、海や森や、食べ物からも、マイクロプラスチックを取り除くことはできません」と、RÖJKのマーケティング・ディレクター、ライナス・ゼッターランドはいう。「当社は競合他社とは異なり、この地球のためにできることはなんでもやると固く決意しています。たとえそれで利益が多少減ったとしても」。そしてBadlandジャケットに合成繊維が使われていないという事実は、顧客を間違いなく虜にしている。「 お客様は100% メリノウール製のジャケットを着るという考えに慣れてきており、合成繊維や皮膜を使っていないのに暖かいこと、濡れないことに驚かれます。とてもポジティブな反応をいただいています」
「当社は競合他社とは異なり、この地球のためにできることはなんでもやると固く決意しています」
ザ・ウールマーク・カンパニーのテクニカル・イノベーション・チームは、Optim™生地の開発に引き続き取り組んでおり、Optim™は現在、180g/m2の平織り、240g/m2の経畝織り、265g/m2 のギャバジンの3つの異なる重量で市販されている。130g/m2 という最軽量の4つ目の選択肢は、薄手の生地により弾性を持たせるために、ウールにナイロンをごく少量混紡している。様々な重量から選べることとウール繊維の特性により、世界のアパレル業界のアクティブウェア、ストリートウェア、スマートカジュアルの各分野から注目を浴びている。