コレクションにおけるリアルファーの使用を廃止するブランドが相次いでいます。メリノウールは動物毛皮やフェイクファーに代わる、天然の代替素材です。
どのように機能するか
ウール・ファー
メリノウールを革新的に編み上げたウールのフェイクファーをトリミングとブラッシングすることで、リアルファーやシアリングのような毛触りと風合いを再現しています。ジャージー編みで生地の片側にループを作り、それをカットした糸の毛足を浮き上がらせ、ブラシをかけて広げ、フェイクファーのような生地が生まれます。リアルファーによく似たウール繊維は理想的な代替品であり、またマーセライズ加工を施されたメリノウール糸を使用すれば、高級感もさらにアップします。
フェイクファーにメリノウールを使用すると、繊維が持つ自然の恩恵を最大限に生かせます。ウール・ファーを使用して作られた衣類は天然の体温調節機能を持ち、吸放湿性、防臭性も抜群です。さらに、フェイクファーやリアルファーに比べて環境への影響が少ないため、安心感が得られるというメリットもあります。
詳細については、ウールマーク・テクニカルチームにお問い合わせください。
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ウール・ファーを利用しているウールマークのパートナー
エンジェル・チェン(Angel Chen)
2019年のインターナショナル・ウールマーク・プライズのファイナリスト、エンジェル・チェンは、動物毛皮ではなくウール100%の糸を使用してジャカード・ファーコートを制作しました。ウール糸には反応性のあるANOFIX染料を使用し、6トーンに染めあげました。これは色鮮やかに発色させるためウール用に特別に開発された染料で、ウールの発色性を示すと同時に、クロム染料より環境に優しい染色方法となっています。