ウール素材の衣服や生地は、繊維特有の性質により、天然の防臭性を備えています。ウール繊維は、コットンの2倍、ポリエステルの30倍という大量の湿気を吸収することができるため、肌をドライに保ち、汗やバクテリア、不快なにおいを防ぐことができます。また、独自の化学構造により、においが広がる前に吸着し、洗濯時まで閉じ込めます。
ウールは天然の特性によりにおいを防ぎます。
ウールには独自の湿気調整に優れているため、においの影響を最小限に抑えることができます。
- ウールは吸湿性のある繊維で、最大で自らの重量の35%もの水分を吸収するため、肌の表面をドライに保ち、バクテリアの繁殖を抑えます。
- 着用している間、ウールはにおいを吸収して繊維の中に閉じ込めます。また、バクテリアが繁殖しにくいため、結果として、より長く衣服の爽やかさが続きます。
- 閉じ込められたにおいは、洗濯の際にウール製品から一気に放出されます。そのため、洗濯後はコットンや合成繊維に比べてにおいが残りません。
CSIROが実施したにおいの実験(下図を参照)では、合成繊維と比較した場合に、メリノウールのソックスの方が着用後も洗濯後もにおいが少ない結果となりました。
ウール製品は合成繊維に比べてにおいを防ぐため、同じ衣服を長期で着用する登山家のようなアスリートに選ばれています。メリノウールの特徴は、下着やベースレイヤー、ソックス、Tシャツといった肌に直接触れるアイテムに最適です。ウールは、洗濯の回数が少なくても爽やかさを長く保つことができるため、スポーツや旅行に適しています。
CSIROがにおいの実験でスポーツソックスの性能を調査
ウールを着ると汗とにおいが抑えられます。
発汗は、特に高温の環境や激しい運動に反応して人間の身体が体温を調節するための自然の作用です。運動中、人間の体からは1時間当たり1~2リットルの水分が放出されます。しかし、発汗が多いと液状の汗となり、においの要因となります。
汗自体ににおいはありませんが、汗が肌に留まると、湿度の高い環境はバクテリアを繁殖させ、においにつながります。ウールが備える天然の通気性は、液状の発汗を遅らせ、肌はドライに保たれます。多くの合成繊維のように通気性の低い素材の場合、着る人の肌が湿った状態になり、バクテリアの繁殖やにおいの発生を促します。
ウールを着ると、他の繊維で作られた衣服に比べて、より長い間爽やかさが続きます。
ウール生地は、他の天然繊維や人工繊維(コットンやポリエステルなど)を使った生地と比べて、着用後のにおいを抑えます。洗濯していないポリエステルの衣服には強いにおいが残り、ウールの衣服はにおいが抑えられていることが研究により立証されています。13人のにおいの専門家が参加したニュージーランドのある研究では、ウール生地に残るにおいはポリエステル生地よりも平均66%、コットン生地よりも28%少ないことが明らかになりました。
Get the facts
Science-backed marketing for your brand