香港にあるザ・ウールマーク・カンパニーのウール・リソース・センターは、繊維、テキスタイル、アパレル産業のための世界的なハブだ。ここではオーストラリア産メリノウールの素晴らしさと多様性を発見することができる。独創的かつイノベーティブな発想から生まれたスペースであり、ニッター、テキスタイル・メーカー、紡績業者、小売業者、ファッションデザイナー、学生、オーストラリアの牧羊業者のための図書室、ショールーム、イベントスペースが整備されている。
「香港のウール・リソース・センターは製品や工程のイノベーションを紹介する多機能の交流スペースで、サプライチェーン全体にわたるすべてのパートナーが利用できます」と説明するのは、ザ・ウールマーク・カンパニーのマネジングディレクター、スチュアート・マカラックだ。「デザイナーはインスピレーションを得るとともに、最新かつ最高のウールに触れて、手触りを知ることができ、サプライチェーン・パートナーは自社製品の展示や発表ができ、牧羊業者はセンターを業界向けのプレゼンテーションに活用できます。重要なのは、センターが来訪者の取引関係と商業成果の向上をサポートすることを目的とし、ザ・ウールマーク・カンパニーの香港事務所を羊毛産業のグローバルプレーヤーと結び付ける取引空間としても機能することです」
ウール・リソース・センターでは、糸見本、生地見本、ウールマーク・ライセンスから、最新の機械、技術、サプライヤーの詳細に至るまで、もっとも必要とされる研究、知識、サポートを提供している。サプライチェーン全体をつなぐことで、ビジネスを行う上でのサポートを提供する。また、世界最高のウール生地と糸のシーズン毎の革新的な調達ガイドであるザ・ウール・ラボを介して、インスピレーションと情報を与える。インターナショナル・ウールマーク・プライズ、クールウール、ウールマーク・ゴールドなどの教育/マーケティング・プログラムに関する資料も用意している。その大きな目標は、ウールの天然のメリットに関する情報をパートナーと共有し、ウールの素晴らしい特質を経験し、商業的またクリエイティブな面でのより大きな成果を生み出してもらうことだ。
情報・刺激・啓蒙を与えてくれる様々なイベントが常に企画されている。講堂はプレゼンテーションやパネルディスカッションに利用でき、ファッションやインテリアの展示会、アートインスタレーションなどの展覧会も可能だ。図書室はセンター来訪者用の作業スペースを兼ねており、訪問客とのミーティングにも利用できる。