Your browser is not fully supported. Please upgrade your browser.

スキップする
サステナビリティとウール

ウールは環境負荷が少ない繊維です


ウールは長い間、100%天然で、再生可能かつ生分解可能といった利点をもつ環境に良い繊維のひとつとして受け入れられてきました。 また、言うまでもなくウールは体温調節に優れている上、お手入れが簡単、そして修繕ができるため何年にも渡って愛用できます。

消費者からの気候変動に対する不安や透明性を求める声により、すべてのブランドがその事業アプローチとこれまでの最善策を見つめ直す必要に迫られています。 これには、製品に使用する繊維の選択や、その繊維がどのように作られているのかという素材の選択も含まれます。

 

ウールは世界最古のエコ繊維です

100%天然、再生可能で土に還る
100%天然、再生可能で土に還る

天然繊維でも人工繊維でも、ウールの持つすべてのメリットを持ち合わせた繊維は他にありません。

他の繊維よりもエネルギーと水の消費が少ない
他の繊維よりもエネルギーと水の消費が少ない

100枚のセーターを製造する際、ウールのエネルギー消費量はポリエステルよりも18%少なく、水の使用量は綿より70%少なくなります。 ​

化学繊維とは異なり、マイクロプラスチック・ゼロ
化学繊維とは異なり、マイクロプラスチック・ゼロ

ウールは100%土に還るため、海や大地へのマイクロプラスチック汚染の原因になりません。

現在世界で最も多く生産され、利用されている繊維は綿と合成繊維です。 しかし、これらの繊維はウールの持つ性能、修復性、環境に対する信頼性を持ち合わせていません。 牧羊場における原材料の段階からより良い加工方法、技術の採用を推進することまで、大地と生物多様性を中心に据えて作られているウールは、高品質で耐久性に優れ、心地よく美しい製品を製造する機会を与えてくれます。

 

ウールは自然な炭素循環の一部です

多くのテキスタイルや繊維は炭素をベースとした素材から作られていますが、大気中の炭素から作られるものはウールを含めてごく少数に限られています。 廃棄されたウールは、貴重な栄養素と炭素をゆっくりと放出しながら土に戻ることで肥料として機能します。 

Sustainable_inline_natural-carbon-cycle.jpg

これに対して、ポリエステルやアクリルなどの主要な衣料用合成繊維に含まれる炭素は、化石燃料から抽出されたものであり、つまり数百万年前に貯蔵された炭素から生成されたものです。

再生型農業の実行により、ウールは始めから炭素隔離または炭素貯蔵としての役割を担うことができます。

ザ・ウールマーク・カンパニーはウール産業がいかに二酸化炭素の排出量を削減できるかを査定しています。 

 

ウールと温室効果ガス

ウール業界は様々な方法で温室効果ガスの管理と削減に勤しんでいます。  オーストラリアでは、世界の高級アパレル用ウールの90%以上が生産されており、メタンへの理解を深め、その削減に関する重要な研究が進められています。 牧場レベルでは、土壌の管理を向上させることや植林活動を通じて、炭素蓄積を増加させ、排出ガスのオフセットが可能です。

ウールとGHGに関するファクトシートをダウンロード

Sustainable_inline_wool-and-greenhouse-gas.jpg

 

ウールのライフサイクルアセスメント

ファッション産業は衣服の環境フットプリントを測定するにあたり、ライフサイクル・アセスメント(LCA)をますます重視しています。 しかし、LCAは新しい科学でまだ発達段階にあります。

現在のLCAの手法では再生不能(合成)繊維を肯定的に捉え、再生可能(天然)繊維よりも高く評価しています。

ウールや綿などの天然繊維においては、生産に必要な土壌、水、エネルギーなどの資源や水路と空気に放出される廃棄物などが、LCAによって容易に測定できます。 しかしながら、合成繊維を作る原油の環境フットプリントは「ゼロ」です。なぜなら原油を生み出すための広大な森林と土地の消費や、温室効果ガスの排出は大昔に終えてしまっているからです。 テキスタイル繊維の製造におけるこの評価システムの矛盾が、再生可能な繊維が再生不能なものに比べて不利になる評価を与えています。

Sustainable_inline_lfe-cycle-assesmment.jpg

ライフサイクルの後半に目を向けると、衣類の使用段階と廃棄段階におけるウールの強みが見えてきます。 他の繊維に比べてウール衣類は洗濯回数が少なく済むため、消費者は洗濯と関連する水、エネルギー、洗剤などを節約することができます。 消費者はウール衣類を慈善事業に寄付する確率が高いという調査結果があります。寄付されたウール衣類はその後再利用されるか、または新しい糸や生地へと再生利用されます。 最終的に使用し尽くされた繊維は容易に生分解され、放出された栄養分は再び土に還って再利用されます。 このような使用段階や廃棄段階でのウールの強みは、LCAの評価ではまだ考慮されていません。

ウールのライフサイクルについてもっと知る

 

ウールと循環型経済

ウールは生来、循環型繊維であるため、ウールを用いることでブランドは循環型製品開発に容易に取り組めます。 多くのブランドとデザイナーが、いかに利益を出しながら、循環型の製品を製造し、循環型ビジネスモデルに移行できるかを模索しています。 エレン・マッカーサー財団による素材の循環性指標でウールは最高点をマークしました。 再生可能、リサイクル可能で使用期間が長いウールとウール製品は、そのライフサイクルを通じて有意義で良い影響をもたらします。

Sustainable_article-grid_circular-economy.jpg

 

ウールはマイクロプラスチック汚染の原因になりません

ウールは天然繊維であり、海洋環境に悪影響を及ぼすマイクロプラスチックを発生させません。 科学的研究では、ウールは海洋中でも陸上でも100%生分解可能であることが分かっています。 洗濯機での洗濯を可能にするハーコセット加工を経ても、完全に生分解可能です。

Sustainable_grid_microplastics-pollution.jpg

 

ウールの明るい未来

ザ・ウールマーク・カンパニーは、より良いファッション業界のための活動を応援しています。 私たちは、よりクリーンで責任あるウールの使用方法を積極的に開発・促進することで、ウールがファッション製品の製造において環境に配慮した選択肢であるという信頼と科学的根拠をパートナーの皆様に提供します。

sustainable_inline_positive-future.jpg